インタビュー

復職をサポートする想い

訪問歯科診療を行うスタッフにブランクのある女性を推奨する理由はあるのでしょうか?

高齢者施設の急激な増加に伴い、訪問歯科診療のニーズも増大しています。しかしながら、訪問歯科診療を適切に行うことができるスタッフは、現状ではとても足りない状況です。

訪問歯科診療は、通常の歯科医院での診療とまったく異なります。もちろん、歯科衛生士さんの業務内容も異なります。お子様を育てられたり、永く深い人生のご経験をされていたり、喜び・悲しみをご経験されたりと、さまざまなご経験をされた「女性歯科医師」や「歯科衛生士」こそが、訪問歯科診療においては絶対的な存在です。訪問歯科診療を行う方には、家族をみるような、心の通った対応が必要なのです。相手の気持ちに共感し合える皆様にとってはまさに求められている職種だと言えますので、ぜひ自信を持って復帰を目指してほしいと思います。

ブランクを不安に思っている方がほとんどのようですね。歯科医療にかかわる免許や資格を持っている方の重要性を教えてください。

せっかくの資格を……学校に行かれて国家試験に合格した資格が眠っているのは、非常にもったいないと思います。

現在、訪問歯科診療に対応できる医師、歯科衛生士が大変不足しています。にもかかわらず、一旦リタイヤされた方に、医療技術の目まぐるしい進歩の陰で、パートや正社員で働く職種の選択技の中に「医師」「歯科衛生士」という職種が入っていないのが現状です。超高齢社会の現代、高齢者施設の急激な増加に伴い、そこでお暮しになられている方々の数も急激な増加をたどっているなかで、です。高齢者施設で暮らされている方の中には、お口の状態が悪くお困りの方も大勢いらっしゃることでしょう。そんななかで、私たち歯科医療従事者の存在がクローズアップされているのも確かだと思います。

そこで、ぜひあなたのお力(歯科医師免許や歯科衛生士免許)を、本当に喜んでいただける訪問歯科診療で活かしましょう!あなたの力を待っている方々が大勢いらっしゃるのです。

ブランクを経て社会に復帰される女性は現在増えていると思いますが、歯科医療現場における高齢(40代以上)の割合はどのくらいなのでしょうか?

実は現在、私たちと一緒に同じ想いでお仕事をしている仲間は40~60代と、人生経験が豊富な方がほとんど。日々笑顔でやりがいを持ってバリバリ働き、おじいちゃん、おばあちゃんの笑顔を見ては、それを自分の喜びに変えている方が多いようです。なお、ブランク歴においては、10年から30年ものブランクをお持ちの方までさまざまです。皆、キャリアに関係なく高齢者の笑顔を見るために、日々頑張っているようです。

復職を希望されている方々へメッセージをお願いします。

歯科医師、歯科衛生士免許を持ちながらも結婚、子育てなどで離職された、しばらく現場を離れていたことが復職のハードルになっている方々に、復帰に対する不安の要因を取り除く手助けになるよう、訪問歯科診療での復職を支援しています。どんな些細なことでも結構ですので、まずはぜひご相談ください。

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